黒き翼を持つ者は不幻の夜の闇に踊るエピソード2 『ゴルイニチ13』
198☓年冷戦時代。ミッシェルはCIAからソビエト連邦の秘密都市からある人物を連れ出すよう依頼される。対象人物の元にたどり着いたミッシェルだったが、もうひとり別の人間も連れて行くように懇願されてしまう。同じ頃、秘密都市をソビエト軍が取り囲んでいた。〈完結済〉
80年代を舞台にアクション作品
1986年の設定でアメリカはロナルドレーガン政権。ソ連の超能力研究を題材にしています。
参考にした資料はこちら
PSI粒子やPSI波というワードと超能力効果を発生させるサイコトロニクス発生器の開発というネタに惹かれました。境界科学的なものとオカルト的なものの対決という構図でいきたかったのでいいネタ見つけたといった感じでした。作品中では超能力の増幅器という設定にしています。
時代設定は80年代。007的な要素も入れたかったので核ミサイル危機のネタを放り込んでいます。
当時ソ連の核ミサイルの反撃装置は本当にあって、二度ほど誤作動があったそうです。
実際に存在した秘密都市
事件の舞台となるのはゴルイニチ13と呼ばれる秘密実験都市。
元ネタとなっているのは封鎖都市や秘密都市と呼ばれる旧ソ連の都市。ざっくりいうと”国家秘密にかかわるような、特定の目的のための都市”。
旧ソ連の諜報機関KGB(ソ連国家保安委員会)も暗殺者や秘密工作の専門技術者を養成する専門の都市を持っていたと何かの本で読んで事があります。
映画『 TENET テネット』でもウラン絡みの秘密都市が登場しています。
主人公の愛用している銃はコルトM1911
1911年にアメリカ軍に正式採用された銃で、現在までに様々なバージョンが発売されています。威力の高さから現在でもM1911を好んで使う特殊部隊の隊員もいます。いろんな映画やドラマに登場しているので見覚えのある方も多いと思います。有名なところだと『男たちの挽歌』(監督ジョン・ウー)、『エクスペンダブルズ』(シルベスター・スタローン主演)なんかでしょうか。あと北野武監督の映画によく登場していますね。
時代的にM1911かなと思って設定しましたが、1985年にアメリカ軍に採用されたベレッタM9(M92Fの米軍使用)でもよかったかな……といまだに迷ってます。
黒き翼を持つ者は不幻の夜の闇に踊る.シリーズの二話目
吸血鬼の主人公が超常的な能力を持つ敵たちと戦います。 魔術や裏社会を背景に海外小説風味とアクション重視にした作品。シリーズ化して好きを詰め込んだいろんなエピソードを描いていきたいです。別作品の『ブラッドウエスタン』の続編でもあります。
【あらすじ】 かつて吸血鬼に噛まれ同族となってしまったミッシェル・ナイト。 彼女は吸血鬼の特殊能力を活かし150年以上を裏社会で生き延びていた。 報酬は吸血衝動の抑制と活動を維持する為の特殊な血清。 血清の供給を条件に彼女はコードネーム“レッドアイ”として謎の組織から下される様々な任務をこなしていくのだった……
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