怪奇という言葉がぴったりの作品。昭和初期の舞台がより雰囲気を盛り上げます。京極夏彦や江戸川乱歩の作品が好きなら割と受け入れやすい作品かもしれません。
僕はネットカフェで見つけてその魅力にドハマりしました。
単行本を買い揃えた作品です。単行本は4巻まで。話も途中で終わっていたので続き読みたいなぁって思ってましたらFANZAから電子書籍として発売している5巻の存在を知り、あわわ……となっています。
最近、単行本の方を読み直してますけど、潜在的に自分の描く物語に随分と影響を受けてたみたいで驚きました。
気が付いたら読む小説選びの基準も無意識に反映されてたみたいです。以前は海外小説志向だったんですけど。
陰鬱でダークな世界観
昭和初期を舞台にしていて、べた塗りが多い絵の暗闇感がたまらないです。
キャラの絵は感じが良く背景の暗さとのギャップが不思議な雰囲気を出しています。
時間の流れがゆっくりとした感じがある漫画で、その感覚が不思議で魅力的。
クトゥルフ要素を感じるストーリー
化け物を身に潜ませる異様な血統。陰陽道を背景とした主人公の生い立ち。
クトゥルフTRPGが今ほど盛んでない時期の作品ですが、要素がばっちり含まれてます。
当時、クトゥルフ神話に興味がなかったので知識なく読んでましたけど。
連載は2004年ごろの作品ですが、むしろ2020年代の今に合った作品だと思います。
2022年に再開予定
休載で話は途絶えていますが、情報によりますと2022年に再開の予定とのことです。
話を最初から書き直す内容のようですが、それも大正解かなと思います。
ストーリーは今でも通用する展開だと思いまし、いや、むしろ今の方が受け入れやすいと思います。
それに休載から時間が経ち過ぎている事で、しかも4巻までの電子書籍もなく入手方法がほぼ中古のみという状況ですので、新たに書き起こした方が新規読者を獲得できると思います。
あの世界観に浸れるのが今から楽しみ!
できれば映像化して欲しい。
『妖幻の血』(ようげんのち)は、赤美潤一郎による日本の漫画作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2001年号11月号から2002年9月号まで連載され、その後『ガンガンパワード』へ移籍した。『ガンガンYG』弐号(2004年4月発売)に外伝の読切が掲載された。連載は2004年冬季号(12月24日発売)を最後に長期休載中である。
あらすじ
中谷柳之介は探し求めていた音吉の作品を売ってもらう為、杉浦秋彦のいる母校を訪れる。しかしそれは、特異体質の柳之介を狙った秋彦の罠だった。肉吸人形ぼたんに切り掛かられる柳之介、しかし飛び散った血を浴びた音吉の作品、吸血人形のばらは突如として動き出し、柳之介を独占しようと秋彦やぼたんと交戦する。しかしやがて追い詰められた柳之介は、血の中に秘められた双頭の大蛇を呼び起こす。そうして明らかになる中谷家の陰謀、それを知った秋彦は自らの理念の下に大蛇に喰われた。そして次に柳之介が目覚めた時、その周りにはのばらとぼたんの姿があった。柳之介一人では大蛇を抑制する事が出来ない。しかしのばらは血を、ぼたんは肉を吸う事で大蛇を弱らせる事が出来るのだ。かくして柳之介はのばら、ぼたんと共に同居する事となり、また幾度の騒動に巻き込まれていく事となる。出典: ja.wikipedia.org
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noteで僕よりもしっかり『妖幻の血』のレビューをされてるサイト様があります。もっと『妖幻の血』を知るには、こちらおススメです!
https://note.com/azumakazan/n/nf4dceed38e5f