『発狂する唇』には確かに クトゥルフ神話的な要素が散りばめられています。これは脚本を担当した高橋洋が、ラヴクラフト的な「理解不能な恐怖」や「宇宙的存在」を意識していたためです。
クトゥルフ神話的要素のポイント
- 不可解な怪異の発生 首なし少女の霊が現れる現象は、単なる幽霊ではなく「人知を超えた存在」に近い描かれ方をしています。 → クトゥルフ神話でいう「人間には理解できない怪異」と同質。
- 降霊儀式と異界の干渉 霊能者による降霊実験が、現実世界に異界の存在を呼び込む契機となる。 → 神話における「禁断の儀式」や「異界との接触」に通じる。
- 狂気の拡散 事件に関わる人々が次第に正気を失い、世界が混乱していく。 → ラヴクラフト作品で繰り返される「狂気に陥る人間」のモチーフ。
- 説明不能な世界観 FBIまで巻き込んだ展開や、首なし霊の存在理由が曖昧なまま進む構成。 → クトゥルフ神話の「人間の理解を超えた宇宙的恐怖」を反映。
『発狂する唇』は、Jホラー的な幽霊譚に見えながら、
- 不可解な怪異
- 禁断の儀式
- 狂気の拡散 といったクトゥルフ神話的要素を取り込んでいます。
そのため「首なし少女の霊」というビジュアルの裏には、ラヴクラフト的な 宇宙的恐怖の影 が潜んでいると解釈できます。