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執筆スランプの予防と脱出
創作品を書き続けていると途中筆が進まなくなる時もあると思います。
人呼んで“スランプ”
その脱出法は人それぞれで、気分転換に書くこと以外のことをやりだしたり、納得いこうがいくまいがとにかく書きまくるとか方法は色々。
散歩とかが良いとかいうのも聞いたことがあります。
でもゲームは、やめた方がいいと、ある人気漫画の原作者さんが言っていました。
曰く、どうもゲームに没頭している脳と物語を考え出すのに使っている脳は違う部分うらしいとの理由でした(科学的根拠はわからないとも言っていましたが)。
とにかく、人によってスランプ脱出方法は違いますけど、固まっている思考をなんとかして動かしたいものですね。
さてここで、あるハリウッド映画のセリフを紹介したいと思います。
落ちぶれた脚本家が大学脚本コースの講師になり、生徒を指導しているうちに本来の目的を取り戻す。
そんな感じの話です。
脚本家を主人公にしたストーリーなので創作に関するセリフも出てきました。
授業で生徒たちに物語が書き進められなくなった時のアドバイスを説明していたのですが、これが中々参考になりました。
それを大まかに箇条書きしたのが下のものです。
・主人公が何を目指し、どこへ向かうのか。ゴールさえ決まれば途中、試練を乗り越えることで物語が進んでいく。
・その人物でどういう人物でゴールは何なのか。
・その物語を書こうと思った動機は?
★物語を書く為の理由を持つ事は大なり小なり第二幕で行き詰まった時の助けとなる。
どうでしょうか?
はっ!とする事はありませんか?
物語の主人公がおかしな行動をし始めた時、何か自分の書こうとしている理想と違ってきた時、自分が書いてる物語が嫌になった時。
そんな時は、主人公の目的がずれてしまってないでしょうか。
主人公の目的は敵を倒す事なのでしょうか? それとも価値あるものを手に入れる事なのでしょうか? 本当はその先を目指しているのでは?
そして、その主人公がそれを目指す理由は?
物語を書き始める理由は様々。
多くの人は何かに心を揺さぶられ、それを再現しよう物語を作り始めるのではないでしょうか。
内容に行き詰まった時、もしかしたら、それを見失っているのかもしれません。
これらを心の片隅にでも入れておいてもらって、スランプになった時、思い出してもらえたらと思います。
ヒュー・グラント主演のヒューマンドラマ。オスカーを受賞して以来、15年間ヒット作に恵まれない脚本家のキースは、大学の講師を引き受けることに。好みの女学生を選ぶなどやりたい放題だったが、真剣な生徒の情熱に触れ、彼の中で何かが変わり始める。 (詳細はこちら)