ロシアと中国の諜報機関をわかりやすく解説
ロシアと中国は、アメリカやイギリスと並んで世界でも有数の「インテリジェンス大国」です。 そのため、複数の強力な諜報機関を持ち、国内外で情報収集や安全保障に関わっています。
ここでは、初心者でも理解しやすいように、主要な機関だけをシンプルに紹介します。
🇷🇺 ロシアの主要な諜報機関
ロシアの諜報機関は、旧ソ連のKGBをルーツに持つ組織が多く、 「国内」「国外」「軍事」の3つに分かれています。
1. SVR(対外情報庁)
ロシア版 CIA と言われる組織。
- 国外でのスパイ活動を担当
- 外国政府・企業・軍事情報を収集
- KGBの“第一総局”がルーツ
海外での諜報活動の中心です。
2. FSB(連邦保安庁)
ロシア国内の安全保障を担当する組織。 アメリカの FBI に近い役割。
- 国内の治安維持・テロ対策
- 反政府活動の監視
- 国境警備
- サイバー対策
KGBの“国内部門”がそのまま発展した組織です。
3. GRU(ロシア軍参謀本部情報総局)
ロシア軍の諜報機関で、世界的に非常に有名。
- 軍事情報の収集
- 特殊部隊「スペツナズ」を指揮
- サイバー作戦にも関与
軍事作戦と諜報を一体で行うのが特徴です。

🇨🇳 中国の主要な諜報機関
中国は「国家安全」「軍事」「公安」の3つが柱になっています。 特に近年はサイバー分野での活動が注目されています。
🕶️ 1. MSS(国家安全部)
中国版 CIA と言われる組織。 正式名称は 国家安全部(Ministry of State Security)。
- 国外・国内の両方で情報活動を担当
- スパイ活動、政治情報、経済情報の収集
- 企業・大学などを通じた情報収集も行うとされる
中国で最も影響力の大きい諜報機関です。
2. PLA(人民解放軍)情報部門
中国軍の諜報組織で、複数の部門に分かれています。
特に有名なのは…
戦略支援部隊(サイバー・電子戦)
- サイバー攻撃・防御
- 電子戦
- 軍事情報の収集
情報部(旧・総参謀部第二部)
- 軍事スパイ活動
- 外国軍の情報収集
軍事分野のインテリジェンスを担う巨大組織です。
3. 公安部(MPS)
中国国内の治安維持を担当する組織。
- 国内の安全保障
- テロ対策
- 反政府活動の監視
日本でいう警察庁に近い役割ですが、政治的な監視機能も強いのが特徴です。
🔲ロシアと中国の諜報機関はこう違う
| 国 | 主な機関 | 役割の特徴 |
|---|---|---|
| 🇷🇺 ロシア | SVR | 海外スパイ活動 |
| FSB | 国内治安・反政府監視 | |
| GRU | 軍事情報・特殊作戦 | |
| 🇨🇳 中国 | MSS | 国内外の情報活動を一元的に担当 |
| PLA 情報部 | 軍事・サイバー情報 | |
| 公安部 | 国内治安・政治監視 |
ロシアは KGBの伝統を引き継いだ分業型、 中国は 国家安全部(MSS)を中心とした統合型 という違いがあります。