小説の書き方の基本
― 読まれる文章にするための「表記ルール」と「文章作法」
小説を書き始めると、まず気になるのが 「表記ルールって何?」 「文章作法ってどうすればいいの?」 という点ではないでしょうか。
実は、小説の世界には絶対的な正解はありません。 しかし、プロ作家や新人賞でよく使われる “読みやすさの型” は存在します。 この型を押さえておくと、文章の質がぐっと上がり、読者にも伝わりやすくなります。
この記事では、初心者の方がまず知っておきたい 小説の表記ルールと文章作法の基本 をわかりやすく解説します。
1|まず押さえたいのは「視点の統一」です
小説で最も大切なのは、実はストーリーよりも 視点の統一 です。
- 一人称(「私は」「俺は」)
- 三人称(「彼は」「彼女は」)
- 三人称一元視点(主人公の心だけ読める)
- 複数視点(章ごとに語り手が変わる)
どれを選んでも問題ありませんが、 途中で勝手に視点が変わるのはNG です。
例: 主人公視点なのに、別キャラの心情が突然わかる → 視点ブレになります。
読者が混乱しやすいので、まずは視点をしっかり決めて書き進めることが大切です。
2|「漢字・ひらがな」のバランスが読みやすさを左右します
小説は 読みやすさが命 です。 漢字が多すぎても読みにくく、ひらがなが多すぎても幼く見えてしまいます。
基本的には次のように使い分けます。
- 常用漢字 → 漢字で書く
- 抽象語・心理語 → ひらがな(例:〜している、〜だった)
- 難読語 → ひらがな(例:齟齬 → そご)
文章のリズムを整えるためにも、このバランス感覚はとても重要です。
3|会話文には基本ルールがあります
会話文は小説のテンポを作る大切な要素です。 基本ルールは次の3つです。
「」で囲む
行頭に書く
話者が変わったら行を変える
例:
「行くの?」
「はい、行きます」
これだけで読みやすさが大きく変わります。
4|句読点と記号の使い方にもコツがあります
小説では「、」「。」を基本として使います。 ただし、エンタメ系では記号もよく使われます。
- 「……」=間を作る
- 「――」=強調
- 「!」=感情
- 「?」=疑問
使いすぎると安っぽく見えてしまうため、 必要なところだけに絞る のがポイントです。
5|文章作法:読みやすい文章にするための技術です
ここからは、文章を一気に読みやすくするための具体的な作法をご紹介します。
● 一文を短くする
初心者の方がよくやってしまうのが「一文が長すぎる」ことです。
悪い例:
彼はその時、突然の衝撃とともに胸の奥から湧き上がるような不安を感じながらも、それを押し殺すようにして歩き続けたが、やがて足が止まりました。
良い例:
彼は胸の奥に不安を感じました。 それでも歩き続けました。 しかし、足はすぐに止まりました。
短く区切るだけで、読みやすさが大きく向上します。
● 主語と述語を近づける
文章の基本は 主語と述語の距離を近くすること です。
悪い例:
彼は、昨日の夜に見た夢のことを思い出しながら、ゆっくりと歩いていた道の途中で、突然立ち止まりました。
良い例:
彼は歩いていました。 昨夜の夢を思い出しながら。 そして、突然立ち止まりました。
● 説明しすぎない
小説では 読者に想像させる余白 がとても大切です。
悪い例:
彼は怒っていました。なぜなら、友人に裏切られたからです。
良い例:
彼は拳を握りしめました。 友人の言葉が、まだ胸に刺さっています。
説明しなくても“怒り”が伝わります。
🔲 小説の表記ルールは「読みやすさ」のためにあります
小説の表記ルールや文章作法は、 読者がストレスなく読み進められるようにするための技術 です。
- 視点を統一する
- 漢字とひらがなのバランスを整える
- 会話文の基本ルールを守る
- 記号は必要なところだけ使う
- 一文を短くする
- 主語と述語を近づける
- 説明しすぎない
これらを意識するだけで、文章の質は驚くほど向上します。
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