三幕構成に分解してみる【日本誕生 ― イザナギとイザナミの国生み】
あらすじ
世界がまだ形を持たなかった時代、イザナギとイザナミは天の神々に命じられ、天の沼矛で最初の島・オノゴロ島を生み出す。うまく育たない子どもに悩んだ二柱は別天津神の助言で心をひとつにして儀式をやり直し、淡路島をはじめ日本の島々を次々と誕生させる。やがて山・海・風の神々も生まれ、はっきりしていなかった世界は豊かな国へと姿を変えていのだった。
▶日本誕生~日本神話「国生み」イザナギとイザナミが創る世界のはじまり~
三幕構成(詳しい分解)
第一幕:世界の誕生と最初の試練(導入)
●世界の状態 世界はまだ白いもやに包まれ、海も空も形を持たない混沌の状態。
●主人公の登場と使命 イザナギとイザナミが生まれ、天の神々から「世界に形を与える」という使命を託される。
●行動の開始 二柱は天の沼矛を使い、天の浮橋から混沌の海をかきまぜる。 矛のしずくが固まり、最初の島・オノゴロ島が誕生。
●夫婦となり、試練が訪れる 島で家を建て夫婦となるが、最初の子どもたちはうまく育たず、二柱は深い悲しみに沈む。
●第一幕の目的 「世界創造の始まり」と「主人公たちの最初の失敗」を描き、物語の課題を提示する。
第二幕:天からの導きと調和の儀式(転換点)
●助けを求める行動 悩んだイザナギとイザナミは天の神々に相談する。
●重要な存在の登場 最初に現れた特別な神・別天津神が助言を与える。
●核心のアドバイス 「二人の心をひとつにして儀式を行うこと」が成功の鍵だと告げられる。
●主人公の気づきと成長 二柱は、これまで心が揃っていなかったことに気づき、互いを思いやりながら儀式をやり直す。
●世界の変化 優しい光が満ち、曖昧だった世界が形を帯び始める。 その結果、新たな島・淡路島が誕生。
●第二幕の目的 主人公たちが「内面的な成長」を遂げ、物語が成功へ向けて動き出す転換点を描く。
第三幕:国生みの成功と神々の誕生(結末)
●成功の連鎖 淡路島を皮切りに、四国・九州・本州など八つの島が次々と生まれ、日本の国土が完成する。
●新たな生命の誕生 山の神・海の神・風の神をはじめ、多くの神々が次々と誕生し、世界は豊かさを増していく。
●世界の完成 もやに包まれていた地上は、にぎやかで生命に満ちた国へと変わる。
●物語の締め こうして日本の国と神々の歴史が幕を開ける。
●第三幕の目的 主人公の努力が実を結び、世界が完成する「達成」と「未来への広がり」を描く。
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